2024年5月2日 猫の歯みがきセミナー開催します!
お申し込みはセゾンペットのオンライン登録からお願いいたします。
動物病院にあまり行かれない方、猫を連れていくことが難しい方、必見です!
歯のケア
犬や猫も歯のケアが必要です。人のように虫歯になることはほとんどありませんが、主に歯周病になります。 最終的には歯槽膿漏のような状態になってしまう子もいます。
歯周病についてはこちら→http://www.green-dog.com/media/ah-blog/column/2014/07/dog-teeth4.html
歯垢(プラーク)や歯石(歯垢が固まったもの)の付き方は個体差があり、全く歯を磨かなくても歯が綺麗な子もいれば(これは珍しいパターンです)、飼い主様が一生懸命磨いているのに歯石がどうしてもついてしまう子もいます。
犬の歯磨きについてまずはポイントを知りましょう!
- 子犬の頃からのトレーニングが大事。基本的に犬は歯磨き嫌いです。ですから、子供の頃から当たり前のように習慣づけることがとても大事です。しかし、実際は子犬の頃から意識をしている方は少ないです。 犬が少し大人になってからでも上手にトレーニングをすれば出来るようになる子もいるので諦めないで下さい。
- トレーニングではおやつなどのご褒美がとても重要! 歯磨きなのにおやつ使うの?と思われる方もいますが、最初はご褒美ありがポイントです。
- 犬と人の位置関係 犬と面と向かって歯磨きをするのは最初はNGです。「逃げられやすい」からです。スタイルが決まらないと犬も逃げられると思ってより暴れたりします。犬を自分の前に座らせて、犬の背後から歯磨きをするようにしましょう!
- 歯をきちんと見る! とても大事です。どの歯が汚れやすいのか、個体差があります。多いのは犬歯と後臼歯、切歯(前歯)ですが、個々に違うので見てみてください。嫌がる子なら最低限その歯だけ磨けばいいのです。
- 歯ブラシからトライしない。 歯ブラシから使われる方が多いですが、歯ブラシは歯磨き上級者向けのものです。まずはガーゼを指に巻いて始めたり、指サック型のガーゼを使いましょう。指サック型のプラスティックも硬いので最初はあまりお勧めしません。
子犬の歯磨きトレーニングについてはこちら→http://www.green-dog.com/media/ah-blog/column/2014/09/dog-teeth6.html
紹介商品
犬口ケア GREEN DOG通販サイト http://www.green-dog.com
上記のポイントがクリアできるまではちょっと大変かもしれません。
当院では「歯磨き教室 マンツーマン」(要予約。30分¥1080)もしております。
お気軽にお問い合わせ、ご予約ください。
歯石スケーリング
歯磨きが上手にできない、咬むので口の中を見るのも無理、など。歯のケアが全くできないと歯石がどんどん蓄積し歯周病が進行してしまうことがあります。歯周病が進行すると、歯はぐらぐらになりそこに歯石が沈着してさらに進行し、最終的に歯の根っこに膿が溜まってしまう(歯根膿瘍)状態になってしまうことも。
基本的には当院での「歯石スケーリング」は全身麻酔下で行います。理由は、歯石スケーリングは美容が目的ではなく、治療が目的だからです。無麻酔で歯石を取ることは可能な時はありますが、それができる症例は少ないです。全てを全身麻酔下で行うわけではないので一度ご相談ください。
忘れがちなことは、この処置をした後も歯のケアがとても大切ということです。ホームケアができない子は数ヶ月後には元通りになります。
before after
以下、全身麻酔下での歯石スケーリングのご案内です。
- お電話でのご予約(診察してからのご予約をお勧めします)
- 当日は絶食絶水、午前10時頃までにご来院ください。
- 麻酔前検査(血液検査、胸のレントゲン)一般状態に問題がないことを確認します。
- お昼に処置。
- 当日の夕方にお迎え。歯のホームケアについてご説明します。
超音波スケーラーで歯石を取ります。
マイクロエンジンで歯の表面の凸凹を研磨します。
費用のご案内(麻酔前検査、処置代など全て込み)
- 〜5kg未満 ¥35,000程度
- 5kg〜10kg未満 ¥37,000程度
- 10〜20kg未満 ¥40,000程度
*抜歯は別途料金になります。
*重度な歯石処置は別途内服代や追加の局所麻酔代(痛み止め)もかかりますのでお問い合わせください。
歯周病治療の「無麻酔」と「全身麻酔」治療の違いについて
無麻酔での歯石処置が適応になるかどうかは歯の状態と動物の性格に依存します。また、処置ができる範囲も痛みがなく、見えるところのみになるので治療と言うよりただ見た目を少し良くしただけになることもあります。
全身麻酔の場合は、治療に関しては無麻酔と比較できないほどの綺麗な仕上がりになります。また、歯周病が進行した歯を抜くこともできます。(歯周病が進行した歯は体に悪影響を及ぼすので抜いた方が良い)ただ、麻酔というリスクがあることが一歩引いてしまうところかもしれませんが、一般状態が問題なければ麻酔で突発的な予想外の出来事で事故が起こることはほとんどありません。
詳しくはこちら→http://www.green-dog.com/media/ah-blog/column/2014/10/dog-teeth9.html