ねこのごはん

いくつか紹介します。世の中にはいろいろなご飯がありますが、どれがその子に合っているのかは食べてみないと、もしくはその子が食べるかどうかに関わってきます。

本人は食べるけど体に合わない(嘔吐、下痢、尿石症になった、など)場合もありますし、ご飯はとても体に合っているのに本人が食べない、パターンもあります。


  • ドライフード
  • 缶詰
  • レトルトパウチ
  • プラスティック容器のウェットフード

選ぶときのポイント!

  1. 主食は「総合栄養食」と書いてあるものを選ぶ。おやつの類はNGです。
  2. ドライフードは管理が楽ちん。費用も抑えられる。のですが、注意しなければいけないのは、「1ヶ月で食べきれる規格のものにする」ことです。基本的にドライフードは封を開けてから酸素に触れると酸化が始まりますから(いくらきっちり締めていても。)時間が経ったフードは質の悪いフードになります。最近は少量が小袋になっているタイプがありますのでそれがオススメです。なるべく新鮮なご飯をあげるように心がけましょう!
  3. たまに缶詰などのウェットフード。ドライフードだけでは水分が足りなくなる子がいます。水分を十分に取っていないと尿石症(体に石ができる病気)や膀胱炎になりやすかったりするので、常日頃から水分を十分に取るように気にしてあげましょう。日頃から水をきちんと飲む子はそこまで気にしなくても安心ですね。
  4. 缶詰をあげると吐く子がたまにいます。ちょっと柔らかく砕いてあげましょう。消化しやすくなります。水で少し溶いてもいいです。
  5. 年齢にあったものを選びましょう。「全年齢対応」のものと「年齢によって成分が異なる」フードがあります。どちらでもいいですが、「全年齢対応」であれば量を特に気をつける必要があります。

子猫〜成猫のごはん

若い頃はドライフードだけでも問題ありません。ただし、お水をあまり飲まない子はウェットフードを足してあげた方が良いです。ドライフードの形状、成分によっては吐きやすいフードもありますので、よく観察をして、その子があまり吐かないフードを選んであげましょう。

以下はシニア食の紹介ですが、基本的にお勧めのメーカーは子猫・成猫も同じです。

シニア猫のごはん

猫は10歳あたりからシニア期になります。シニアになると様々な問題が出てくるため、フードも工夫が必要になります。一般のシニア食とは、

  • やや低カロリー
  • 高い消化性
  • やや蛋白質制限があり(良質な蛋白質を厳選)腎臓への負荷を少なくする傾向
  • 関節をサポートするようなグルコサミンが入っていたりする

推奨

元気食欲があり特に大きな病気がない子→「一般のシニア食」+水分補給(缶詰、レトルト食品など)

病気がある子→各疾患ごとに最適と思われる「療法食」+水分補給(缶詰、レトルト食品など)

 

*療法食:獣医師や研究者によって成分やカロリーなどが病気ごとに作られた特別なフード。基本的には動物病院でしか買えない、獣医師が管理するべき食事です。

①「一般のシニア食」〜ペットショップなどで購入できる比較的安価でまあまあ良いフード〜

  • Medyfas(メディファス):「PETLINE」が麻布大学獣医学部との共同研究に基づき開発されたフード。http://www.petline.co.jp/cat/01/

小袋に分かれていて、粒がわりと小さめなので食べやすい、吐きにくい。

 

②「一般のシニア食」〜少し高価だけど上質な肉類などを使っている高品質なプレミアムフード〜

  • BLUE  (ブルー): 米国ペット専門店No.1のペットフードを動物病院が扱うことになりました。これはとても大きな変革です。従来、動物病院が扱う一般食(療法食ではなく普通のご飯という意味です)はロイヤルカナンやヒルズ、ユカヌバがメインでした。みんなが良く知っている名前、いわゆる大手の会社がメインでしたが、世の中の流れや飼い主様達のこだわり、意識の高さとはちょっとずれている感じがしていたので、私はこの変革はとても嬉しいです。そして、BLUEを扱う会社がフロントラインを扱う会社なので、より信頼できるフードであると思っています。自然素材の原材料へのこだわりがあります。高品質の生肉(タンパク質)、栄養価を考慮した全粒穀物(玄米、大麦、オートミール)、健康的に育った野菜(えんどう豆、さつまいも、人参など)、抗酸化栄養素の豊富な果物(ブルーベリー、クランベリー)

    http://bluebuffalo.com/ja/

    dryfoodforcatsfamilyshotlifesourcebits_dog-1

    「ライフソースビッツ」米国の獣医師や栄養学士によって選定・開発された、ビタミン・ミネラルを豊富に含む粒が配合されています。

子猫用 400g ¥1020 (税別)

成猫用、シニア猫用 400g ¥980~¥1020 (税別)

  • Natural Balance(ナチュラルバランス):詳しくはこちらで。http://www.green-dog.com/

ナチュラルバランス

 

リデュースカロリーなのでカロリーが低めなため自由給餌の場合はより安心。

 

 

 

 

ナチュラリーフレッシュ  ナチュラリーフレッシュ

カロリーは特に低めというわけではないが、自然食ということで安心。

  • Natural Choice : 同じく高品質の肉を使用。嗜好性、消化性は高い。ウォルサムと共同開発。http://www.nutro.jp › 猫用製品 低カロリーフードを選ぶことができる

ニュートロ

③「一般のシニア食」〜少し高価だけど動物病院が取り扱っている療法食メーカーの一般食〜

  • Dr’sダイエット:「エイジングエイド(7〜10歳)」「ハイシニアエイド(11歳以上)」「ライトカロリーエイド」などがある。関節の健康維持に配慮してグルコサミンが配合されてる。

ドクターズダイエット

 

 

グルコサミン配合が嬉しい。1.5kg規格で小袋分けではないのが少し残念。(2頭以上の多頭であればすぐに消費するので特に問題はない。)

 

 

  • Vets plan : ロイヤルカナンの病院食。高齢猫用は4種類あり、いずれもグルコサミンなどの関節用サプリメント配合。Lーカルニチン配合で脂肪燃焼しやすく(太りにくい)しているフードもある。http://www.royalcanin.co.jp/

ベッツプラン

 

500gの規格があるのが嬉しい。

 

 

 

上記のドライフードに水分補給を付け加える(缶詰やレトルト食品を使う)と良いです!シニア猫は水をあまり飲まなくなる傾向があり(移動が面倒になる、などの理由で)知らないうちに脱水して調子が悪くなることがあります!水分補給は腎臓のケアにもなるし脱水しづらくなるため、いろいろな病気の予防にもなります。


缶詰やレトルトの工夫

ドライフード以外にウェットフードを1日1回少量だけ与えることは水分補給や猫の楽しみにもつながります。吐いてしまう子は中身をさらに潰して細かくし、少し温める、と吐きにくくなります。ブランドは何でもいいと思います。主食ではないので。主食になる場合はこだわった方がいいです。

おすすめのウェットフード

  • プレミアムフード :少し高価ですがたまにならいいと思います。1缶300円〜 海外ブランドだと以下のものが良さそうです。良質なものなので逆に食べないこともあります。普段から日本メーカーのウェットを食べていると香りが物足りないのかもしれません。

animonda : アダルト、シニア、キトン、腎臓ケア、PHケア、体重コントロール、胃腸ケア、糖尿ケア

FORZA10 : アダルト、シニア、キトン、腎ケア、胃腸ケア、皮膚ケア、など種類が豊富。

Azmira : アダルト、キトン、シニア

Natural Balance : アダルト、シニア

Ziwi Peak : アダルト、シニア        http://www.green-dog.com/

  • 日本メーカー :各種色々ありますが、猫に合っていれば何でもいいと思います。ほとんどが「タイ産」です。その中で「使いやすい」と思われるものを紹介します。

プラスティックカップ:いなばの金のだしカップ、CIAOのカップスープ、いなばのマルウオ など

プラスティックカップやパウチは入れ物を捨てるのが簡単です。また、カップは再利用することができ、レンジで少し温める(数秒)ときにとても便利です。(*プラスティックなので温めすぎないように注意。)

猫 食卓