去年の10月より始まった「定期健診キャンペーン」ですが、あっという間に終了時期が間近になってしまいました。

10月から12月までの3か月間でこの定期健診を利用して健診をした子は約50件でした。(健診ではなく具合が悪くて検査が必要でこのキャンペーンを利用した子も含まれています。) 基本的には6歳未満の子は「一般コース」で血液検査と尿検査のみ、です。6歳以上のシニアの子は「シニアコース」で血液検査、尿検査、超音波検査(腹部と心臓)をお勧めしています。ただ、若い子でも尿検査で異常があれば超音波検査が必要になったりします。

「うちの子は大丈夫」と思っていてもやはり検査をすると異常が出てくることはあります。特に「尿検査」ですね。犬も猫も普段は気軽に検査したりしないと思いますが、健康に見えて意外と尿検査で引っかかる子たちがいます。おしっこの病気のうち、多いのは「尿石症」で、膀胱炎が起きて頻尿にならない限りは飼い主さんも気づかない病気です。「石」ができている状態なのか、まだ「結晶」の段階なのかで治療方法は変わりますが、基本的に食事療法は必須で、内科的な管理もしくは外科的治療が推奨されます。

私たち人間の年1回の健診でも同じように「血液検査」「尿検査」「便検査」「胸部レントゲン」「心電図検査」などがあって、中高齢になると「バリウム検査」「胃カメラ」「産婦人科(乳がん健診、子宮の超音波健診)」などが追加であったり、時間と体力を消耗するくらいの検査項目がたくさんあります。しかし、このような検査を受けることで「病気の早期発見」が可能になります。病気は早めに知りたいし、悪くなる前に治療したいですよね。

犬と猫も同じように考えてもらえればいいかなと思います。人の検査のようにバリウム検査をしたり、胃カメラ検査をしたいはしないのでご安心ください。

定期健診の結果は、当院独自の検査結果報告書にまとめてお渡ししています。説明をした後に、改めて見られるようにしておけば、獣医師が言ったことを忘れてしまっても大丈夫です。

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今月末までなのでこの機会にぜひご利用ください。

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